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はじめに

医療・健康情報の読み方

現代はインターネット、TV、雑誌、本などで様々な情報が得られる時代です。知りたいことを直ぐに調べられてとても便利になりましたよね!
ただ、その情報を読む側が気をつけないと誤解をしてしまうのでそのポイントを書きます。

身体の仕組みはまだ判っていない

医療の勉強をするまで「現代医学は身体の全てが判っている」と誤解していました。しかし、勉強すればするほど、身体の事はまだまだ判らない事だらけだということを学びました。考えてみれば当たり前のことで「判らないことを研究している」のですよね。

部分的には判ってきていることがある

現代医学の考え方は物質科学が基本ですよね。物質科学の得意とするところは、物質を細かく分析していくことだと思います。例えば、生物ですとDNAや体内の様々な物質ですね。それらの構造や個々の働きは判ってきていますよね。

現代では推測・予想をたてて期待する段階

部分的には判って来てはいても、現状では生体全体の働きや影響までは把握できません。でも、今を生きる私たちに役立てる方法を一所懸命に考えてくれています。例えば医療では、一つのやり方としてEBM(根拠に基づく医療)と呼ばれるものがあります。簡単に説明すると、統計的に効果的だった事を根拠に、条件が似ていれば効果を期待してやってみよう!というものです。

根拠を調べよう!

根拠って大切ですよね!どんな根拠があって効果を謳っているのか調べましょう。「○○に効く!」とか「○○には△△!」などと謳っているものって、イマイチだなぁという経験ありませんか?
前者は上に書いたようにまだ判らない事だらけなのに、効果があると断定してしまっていますし、後者は効果は謳わずに相手に効果があるかのように想像させています。言葉に気をつけて読み取りましょう。

条件をみよう!

気になったものがあったら、その根拠はどんな条件の中で得られたのかを調べましょう。それがなかったら根拠としては不足ですし、あったらしっかり確認して妥当なものか考えましょう。

ただ、大抵は無理なお話だと思います。例えば、ある薬の効果を調べるとすると、多くの研究はその薬を投与するか否か以外の変化を、可能な限り除外した環境で調べます。環境が少しでも変わると身体の状態も変化するので、薬の効果だけを調べる場合に邪魔になってしまうからです。しかし、温度・湿度・明るさ・香り・食べもの・運動・睡眠・精神活動・衣服・などなど…どれ一つ取っても常に変化していて、一緒の条件には出来ないですよね。

自分が納得したものを!

このように何がどう作用するのか確実なことは誰にも判らないのですし、「現代では身体の働きはまだ判っていない」ことを頭においた上で、自分で納得したものを利用するのが良いでしょう。

情報提供側は正しい表現で正確な内容を伝える

そして、私も含め情報提供者側となる者は、根拠として適切なことを元に誤解の無いように伝えなければなりません。例えば判らないことは「判らない」、個人的な考えは「私の考えですが」として、相手の気持ちに配慮した表現で正確に内容を伝えることが必要だと思います。

まず、受け手に利益があることで自分の利益にも繋がるようになるように考える事が大切だと思います。対話ではない、Webサイトなど情報を伝えるだけの媒体では表現方法が難しいですが、当サイトでも心がけて書いていきます。

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