田村はり治療院

やさしいはり・きゅう治療
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鍼灸とは

鍼灸治療の効果的な受け方ってありますか?

十人十色といいますが、患者さんの体質には個人差があります。同じ病気でも身体の調子を全体的に判断し患者さん一人ひとりの体質に合わせて的確に、はり・きゅう治療をおこないます。

はり・きゅう治療は予防医療のひとつです

どんな健康な人でも、骨格や筋肉、内臓などにちょっとした”ひずみ”をもっています。疲れたり体調が悪くなったりすると、このひずみが大きくなり、病気への進行するというのが東洋医学の考え方です。
病気ばかりではなく、そうなる前の体質の改善、病気の予防、健康管理に、はり・きゅうを「転ばぬ先の杖」としてご利用ください。

効果的に受けるポイント

  1. 症状のあるなしに関わらず、定期的に治療を受けましょう。日頃の体調管理をしておくと、何かあっても軽症で済んだり、早い回復に繋がります。
  2. 症状が出たら、できるだけ早くはり・きゅう治療を受けましょう。早ければ早いほど治療効果があがります。
  3. 慢性の場合は、変化が緩やかで改善もゆっくりなことが多いです。気長に治療を続けましょう。
  4. 治療期間中は、睡眠を十分にとって暴飲暴食、心身の過労をさけましょう。

はり・きゅうはどんな病気に効果があるの?

はり・きゅうは身体に刺激をし、身体が様々な反応を起こすことで病気や症状の改善・治癒を手助けする治療方法で幅広く使われています。
つまり、身体が治せる範囲全般です!

とは言え、病名があった方が判りやすいでしょうし、例としてWHO(世界保健機構)で鍼灸治療の効果がある・期待されると発表している内容を下に挙げます。
臨床では、下記の疾患以外にも数多くの疾患へ効果が確認されていますので、どんな疾患・症状でも一度ご相談下さい。
人に本来備わっている治癒力はすごいですよ!

神経系疾患

神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー

運動器系疾患

関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)

循環器系疾患

心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ

呼吸器系疾患

気管支炎・喘息・風邪および予防

消化器系疾患

胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾

代謝内分秘系疾患

バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血

生殖、泌尿器系疾患

膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎

婦人科系疾患

更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊

耳鼻咽喉科系疾患

中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎

眼科系疾患

眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい

小児科疾患

小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

治療方法

鍼(はり)

鍼の種類は沢山あるのですが主なものを紹介します。広く使用されているのは、毫鍼(ごうしん)です。

毫鍼(ごうしん)
銀や金・ステンレス製の鍼で、太さは大体0.20mm(人の毛髪が約0.16mm)前後の物が使われます。
皮内鍼(ひないしん)
非常に短い毫鍼だと思って頂ければ判りやすいと思います。鍼の先端数ミリを皮膚に平行に入れ、主に置き鍼に使われます。
円皮鍼(えんぴしん)
これは更に短い(数ミリ)毫鍼だと思って下さい。鍼の先端を皮膚に垂直に当て、主に置き鍼に使われます。
小児鍼(しょうにしん)
皮膚に刺さず、触れるだけのものや、擦るものがあります。鍼とは言ってもへら状のものもあるんです。

灸(きゅう)

主に使われるのは艾(もぐさ)で、大きく分けて2つに分けられます。

皮膚に痕を残す方法

透熱灸
皮膚へ直に艾を置き、焼ききるもの。
大きさは、米粒の大きさ〜ゴマ粒の大きさ、または細い糸状のものが多く使われている様です。

皮膚に痕を残さない方法

温灸
皮膚と艾の間に、塩やニンニク・びわの葉などの物を置き、その上から艾で熱を加えるもの。少し変わったものでは、鍼の上に艾を乗せて燃やす方法もあり、これが鍼の気持ち良さとお灸のポカポカとで、とても心地良いと人気があります。

お灸は想像しているほど熱くありません。安心して治療をお受け下さい。

マッサージ・按摩(あんま)・指圧

この3種は「何が違うの?」って思われる方が殆どだと思いますので、判りやすい基本的な特徴を挙げてみます。

マッサージ

パウダーやオイル等の滑剤を塗り、皮膚に密着して行うので基本的には脱衣です。
施術は求心性(心臓へ向う)で、静脈血・リンパ液の流れを助ける事に重点を置いています。明治時代に、ヨーロッパから入ってきたと言われています。

按摩

着衣のままで行い、皮膚が露出している所は日本手ぬぐいを使うなど、直接皮膚には触れないです。
施術は遠心性(四肢の末端へ向かう)か、経絡に添って行い、気・血の流れを調整します。中国から伝わり、大宝令(奈良時代)の医事制度に、按摩博士・按摩師等が登場しました。

指圧

按摩と同様、着衣のままで行います。施術の方法でこの指圧だけは、皆さん区別がつく点がありますよね。そう、主に母指(親指)で1点を、ジワ〜ッと持続して押すのが基本的な手技です。
歴史は他の2つより浅く、大正時代に古い按摩術・柔道の活法・アメリカの整体術等を元に生まれたと言われます。

治療の仕方が違う時があるのですが…

人の精神(心)や身体の状態は、常に微妙な変化をしながら、正常な範囲にバランスをとろうとしています。病の時には、このバランス取りが間に合わず、正常範囲を超えてしまった状態と言えます。
そのバランスの崩れ方が全く違っても、同じ自覚症状が出る事があります。その様な時には、違う治療手順を取ることがあります。

また、人それぞれに個性が有るように、身体にも個人差がありますので、「それぞれの人の」「その時の状態」に合わせた治療をする事になります。
「この前と同じ症状なのに、この先生間違えてるんじゃない?」って不審に思わないで下さいね(笑)

東洋医療はどんな資格があるのですか?

現在、東洋医療の資格は下記の4つがあり、全て国家資格になります。どの資格も高校卒業後に、厚生労働・文部大臣の指定した養成施設や学校で3年以上修業し、卒後に国家試験の受験資格を得られます。(鍼灸大学は4年間で、3年次終了時に受験資格を得られ、資格取得後の4年次に臨床実習が行われています)

はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師

はり師
金属の鍼(はり)などを使い、人体にある経穴へ施術を行う専門家です。
きゅう師
主に艾(もぐさ)を焼き、その熱を使って経穴へ施術を行う専門家です。
あん摩マッサージ指圧師
字の如く、あん摩・マッサージ・指圧を一つにまとめた免許で、手指を主に使う手技療法の免許といえます。手技により気・血の巡りを良くする専門家です。
「手当て」の延長として発達してきたこれら治療法は、人間のもつ自然治癒力を高めるもので、副作用がほとんど無く、ストレス性の病にも効果があり、また、病を未然に防ぐ事などからも、近年見直されてきて注目度も高まっています。健康保険等の取扱を行う施術所も増えるなど、費用面でも気軽に利用できるようになってきています。

柔道整復師

捻挫や脱臼、打撲・骨折等の怪我をした人を治療し回復させる施術を行う専門家です。
保険の取扱が簡便で、患者さんの費用負担が少ないですが、骨折の治療などは、医師の同意が必要であり、また、レントゲン撮影・外科手術・投薬、上記の怪我以外の施術はできません。

東洋医学ってどんなもの?

一般的に「西洋」に対して「東洋」というとアジア全体を指すと思いますが、医学(医療)に関しての「東洋」というと主に中国におけるものを指しています。

特徴的なのが、中国で育まれた思想と融合した医学(医療)であり、主な治療方法としては、湯液(薬草)、鍼(九鍼)、砭石、灸、導引按蹻(気功とあん摩)があります。
思想を簡潔に説明すると、自然界の中をいくつかの気(性質や働き)に分類し、それぞれの気がお互いに影響を与えあって、森羅万象の変化や運行・循環が行われていると考えています。下に主な思想での分類を挙げます。

  • 陰陽思想・・・ 「陰」「陽」
  • 三才思想・・・ 「天」「地」「人」
  • 五行思想・・・ 「木」「火」「土」「金」「水」

東洋医学発達の地域性

中国の広い土地柄、各地の風土よって多い疾病の傾向が異なっていた事により、それぞれに合った治療法が発達したと言われています(下図はイメージです)。黄帝内径の素問「異法方宜論」に書いてある内容をご紹介しましょう。

東洋医学発達の地域性を中国地図で表した図

東方

海岸に近く魚と塩とを産出する地方で、魚や鹹味(塩からい)を好んで食べる。塩分が多いと血を傷つけ、肌のきめが粗くなり、顔色は黒くなる。この地域では、腫れ物ができやすく、砭石へんせき(西洋医学でいうメス)で切開する治療法を用いる。このため、切開術、瀉血療法が発達した地域。

西方

山が多く荒野・砂漠が広がり沢山の金属・宝石を産出する地方。風に吹きさらされる山陵に住み、衣服は毛布を簡素に身につけ、草で作った寝床で眠る。しかし、食生活はぜいたくで新鮮でおいしい乳製品や肉類を摂るため、身体は肥えていて、外邪(外からの病因)による疾病には簡単にはかからない。この土地の人は内傷(生活習慣や内因性の病)が多く、これらの病気に対しては薬物を用いる。このため、湯液とうえき(漢方薬)療法が発達した地域。

北方

高原地帯で寒い地方。普段は風が冷たく氷の張る環境にいる。遊牧生活を好み、四方の原野を仮住まいとし、食べ物は牛・羊乳製品(冷やす性質)。よって内蔵が冷え、張満(張る)の疾病になりやすい。これらの病気に対しては艾(もぐさ)を用いて焼灼治療をする。このため、療法が発達した地域。

南方

地形は低く、水土が薄く弱いので、霧や露が常に発生する地域。酸味と発酵させたり煮たりした食品をよく摂り、皮膚はきめが細かく赤みを帯びている。筋の麻痺や引きつる病が多くなり、これに対しては微鍼で治療する。このため九鍼(9種類あった古代の鍼具)療法が発達した地域。

中央

地形は平坦で、湿気が多く、産物は豊富な地域。人々の食物は種類がとても多く、生活も比較的安定している。この地域では痿弱いじゃく(運動麻痺のこと)・厥逆けつぎゃく(特に四肢の冷えのこと)・寒熱かんねつ(疾病の性質を現しますが別な機会に説明します)などの疾病が多く、これらに対しては、導引(気功)や按蹻(あん摩)で治療する。このため、導引按蹻どういんあんきょうが発達した地域。