水素・酸素吸入
活性酸素について
活性酸素と防御機構
私たちの生命維持に必要なエネルギーは、酸素を使って細胞内のミトコンドリアで作っています。
その際に、代謝の過程で反応性が高い(攻撃的)活性酸素に変換されることがあります。
例えば、細菌やウイルスが体内に入ってきた時には、白血球が働いてやっつけてくれていますが、その際に、白血球内のミトコンドリアが多量の酸素を使い、活性酸素を作り出して攻撃に活用する仕組みもあります。
その他、細胞間の情報伝達、排卵、受精、細胞の分化・アポトーシスなどの役割を担っています。
また、体内には、抗酸化防御機構と呼ばれる活性酸素を消去したり取り除いてくれる仕組みがあります。
臓器(肝臓、腎臓、赤血球)には抗酸化酵素があり、食事で抗酸化物質(ビタミンC、ビタミンE、ビタミンA、ベータカロチンなど)を摂取することでも自身の細胞を活性酸素から守ってくれています。
活性酸素の発生が抗酸化防御機構の作用を上回ってしまうと、いわゆる身体が錆びついた状態になり、様々な病気や老化を引き起こすと言われています。
活性酸素の種類
種類が多いのですが、主に下記4つを指しています。
- スーパーオキシド(O2–)
- 過酸化水素(H2O2)
- 一重項酸素(1O2)
- ヒドロキシルラジカル(・OH) ※
注目して頂きたいのはヒドロキシラジカルです。活性酸素の中で最も酸化力が強く、糖質・タンパク質・脂質などあらゆる物質と反応するもので、癌、パーキンソン病、認知症等の難病、生活習慣病、老化に関わっているとされ悪玉活性酸素と評されています。
参考
活性酸素と水素
活性酸素は菌やウイルスを除去するする善玉もありますが、水素は身体に害を及ぼす悪玉(癌、パーキンソン病、認知症等の難病、生活習慣病、老化の原因)と言われているヒドロキシラジカルのみを減らす作用があります。
そして、様々な疾患に対して効果を持つ可能性があることが示唆されています。 また、活性酸素の除去以外にも、抗炎症作用、抗アレルギー作用、エネルギー代謝促進効果など多様な効果を示すことが判ってきています。

また、日本では心肺停止後症候群に対しての水素ガス吸入量法が先進医療Bに認可(厚生労働省)されていました。コロナ禍に入り救急医療がひっ迫して臨床研究が困難で中止となりましたが、臨床試験結果の報告がありました。現在は、救急現場以外の様々な医療機関でも利用が広がってきています。
参考
- 「総説 活性酸素種と水素療法 」渡辺正仁、由留木裕子、有末伊織、藤田浩之、出田めぐみ、西井正樹、築山邦男、渡辺克哉
- 「水素吸入療法が院外心停止患者の救命および予後の改善に効果-全国の救急医療機関で実施した臨床試験結果報告-」慶應義塾大学医学部、東京歯科大学
活性酸素と鍼灸
活性酸素の一つであるスーパーオキシド(super oxide)を除去するSOD(super oxide dismutase )の活性化を示唆する報告があり、鍼灸治療の効果として、全身に作用する一つに抗酸化作用を助ける可能性が考えられそうです。
参考
水素・酸素(HHO)
当院設置の機器は、一般的な水素(H2)よりも直接的に活性酸素(ヒドロキシルラジカル)に反応し、より高い効果が期待できる「水素・酸素(HHO)ガス」を67万ppmの高濃度で安定的に発生させる高性能な機器です。
また、電極板は、100%チタン製でその上にプラチナコーティングをしてあり、身体に害となるガスを発生させない作りになっています。安心してご利用ください。

水素・酸素(HHO)ガスとは
一般的な水素(H2)よりも直接的に活性酸素(ヒドロキシルラジカル)に反応し、身体に負担を掛けずにより高い効果が期待できるものです。
※一般的な水素(H2)を水素水で摂取したり、吸入したりすると、身体の中でSOD酵素を使い、2つの水素原子Hに分解させて活性酸素に結びつきます。酵素は年齢と共に減少し効果が出づらくなり、酵素が少ない状態では免疫力低下の可能性も考えられます。